「デザインって何?」としばらく考えていた中で、
ものでも、仕組みでも、考え方でも、
「美しい」と感じる部分を抽出することが
「本質」を掴むことかな、と考えたことがあります。
結論としては、
それではまだちょっと捉えきれていないと思い至ったのですが、
せっかく考えたことですので、
ブログで公開しようと思います。(笑)
♦ 問題は、解決されればいいものではない
「デザインは問題解決」との言葉があります。
実はデザイン業界内ではよく
〈デザイナーは医者である〉と例えられます。
痛い部分を治すのに鎮痛剤を与えるなどの対処療法ではなく、
どこがそもそもの問題なのかと、表層をみるだけでなく、
根本からの治療(解決)を目指すからです。
さらに、これからの時代はお医者さんも
患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上や
そもそも病気にならない生活を考えるようになっていますよね。
ここがデザイン的に重要な考え方で、
デザインも、解決さえすれば
後はどんなものでも作っていいわけではないのです。
わかりやすく言い方を変えますと、
売れれば何をやってもいいものじゃないってことです。
♦ 状況に適したカタチとクオリティ
「そのものから“美”を見い出すこと」が大事、
「美意識」が何かを捉えるのが大事だ、と思いました。
考え方自体は間違ってはいないです。
ただ、全てにはあてはまらないかもしれない、と。
スピードを最重視して
クオリティにこだわらない方が〈いいデザイン〉になることもありますし、
細部に宿るそのクオリティがブランドイメージを左右するなら、
クオリティにこだわらなければ機能しない時もあります。
もちろん、それぞれが美しいと思うところへ作るようにするけれど、
状況に適したカタチにするときに、
その物差しでは十分に思考が機能しないかもと思いました。
『状況に適したカタチに』、
その判断が一番難しいお仕事なんですけどね。(笑)
最後に、なぜ美しいと思うのか、
何を見い出してそう感じてしまうのか、
いったい何を見ているんだろう??という、
だんだんと思考が哲学の領域に突入してきたっぽく、
その追求はどうも長くなりそうなので
頭のすみに置いとくことにしました。(笑)
それではまた!
*** 今日の雑談 ***
朝のうちに文章とブログ書き終わらせておくと
日中が気楽でとてもいいです(笑)