デザインと経営の掛け合わせは
『デザイン思考』との言葉もあったように
ここ近年は職業柄かもしれませんが、
よく聞くようになりました。

 

♦ デザインは全体でいうところの“顔”である

先日、京都でのデザイン関係のトークショーの中で
関西の一流デザイナーの方が
経営全体を人体に例えて話されていました。

 

“心”は情熱、
“頭”は経営、
“身体”は仕組み、
デザイン(ビジュアル・アイデンティティ)は“顔”である。

 

つまり、デザインを人とコミュニケーションをとる際に
大きく関与するものとして、“顔”だと例えたのです。

デザインはコミュニケーションでは特に重要だといわれますが、
それは一番わかりやすく目に見える表現部分も担うからです。

別に同じような美男美女にすることが理想なのではなく、
人も年齢を重ねればその人となりの個性が出るように、
それは“顔つき”とも言えるものです。

美形だからってお付き合いするとは限らないのと同じですね。(笑)

昨年の夏に参加した「ドラッカー入門」で、
マネジメントを人体に例えていらっしゃったのを思い出しました。
(その図の顔に“デザイン”を追加して欲しいと思ったくらいです。笑)

 

♦ それぞれの哲学からの“顔”

大きな会社であろうと、個人で動いている会社であろうと、
よく聞く言葉でいえば『コンセプト』が、
もっと深い部分からというニュアンスで『哲学』といえるものがあります。

これは最初から決まっているところもいるし、
やっていく内に輪郭が定まってくるところもあるでしょう。

デザインは見える部分を担うので、
この見た目だけが独立して存在しているかのように
感じられるかもしれません。

ですが、
人間もそれこそ自分の顔に人生が表れるように
見えている部分から、その思考は推し量られるのです。

見る側としては
どうしてこういう構造にしたんだろうと想像するだけなんですが、
考えてそうしたのか、何も考えていなかったのか、
あるいは考えが至らないのかは意外とわかるものです。

(そう書きながら、自分の首が絞まるようで苦しい気分です…汗)

 

♦ 人の顔と違うのは“機能”しないといけないところ

人間には機能性という言葉は使いたくありませんが、
サービスや商品などのコミュニケーションの“顔”としてのデザインなら、
やはり機能していなければならないと考えています。

まあ、これこそ言うは易しで、
まだまだ数値化もなされていない分野になりますが、
これからはビックデータとして様々な情報が収集された時には
モノのあり方が大きく変わるのと同義で
デザインのあり方も変わっていくんだと考えています。

クリエイティブはなくならないと言われますが、
機能の仕方が解明されればどうなっていくのかは
それこそわかりません。

どう変わるのかは今の私にはわからないけど。
怖くもあるし、ワクワクもしますね。

いいデザインがこの世界をより良くしていくことには変わらないと信じています。

 

それではまた!

 

*** 今日の雑談 ***

昨日は一気に春の陽気でしたね@東京
このまま春になっちゃえばいいのにー(笑)