去年読んだコピーライターさんの本の一つに
糸井重里氏の著作、
「ほぼ日刊イトイ新聞の本」があります。
糸井重里氏をご存知なくても(少ないと思いますが。笑)、
『ほぼ日刊イトイ新聞』はご存知な方も多いでしょう。
糸井さんの詳しいプロフはウィキに任せます(笑)
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%B8%E4%BA%95%E9%87%8D%E9%87%8C
私自身はビジュアルの方に興味が大きかったので、
正直、コピーライターさんの本をあまり多く読んだことがありません。
ですが、ブログを書くなどして言葉での表現にも興味が出てきたので、
何のきっかけか忘れてしまいましたが、この本を手にしました。
10年程前に書かれたものになりますが、近年でも自分に刺さります。
(私が10年遅れているのかと少し不安でもありますけど。。。汗)
内容は「ほぼ日刊イトイ新聞」を始めた理由、
その時考えたこと、やったこと、etc.
自らが中心となって渦を巻き始めた時、
自分の強みを活かし、何を実現したいのかを明確に持って、どう考え行動してきたのかが
コピーライターさんなだけあって、わかりやすい言葉で書かれています。
中でもさらさらっと書かれているのですが、
コトある毎に、現象や肩書き・役割り、自分の新事務所の役割においても、
次々と「名づけて」いくのがスゴイと思いました。
それは概念をみんなが知る優しい言葉(つまり共有しやすい)で
表現し続けているんです。
例えば、「新事務所の『鼠穴<ねずあな>』という名前はぼくがつけたものだ。」
————–
ロシア大使館のある「狸穴<まみあな>」(麻布狸穴町)に近かったから、
「狸の穴」に対応して「鼠の穴」ということにした。
またぼくがちょうど「鼠穴」という書を持っていたことも大きな理由だった。
書家の井上有一さんが、どうして「鼠穴」という言葉を書にしたのかは知らない。
もう鬼籍に入っているから聞きようがないが、落語の『鼠穴」からとったのかもしれない。
「窮鼠、猫を噛む」という。穴に入り込んだネズミ(弱者)は、なにものよりも強いんだ、
という意味も、ぼくが勝手に考えてこの名前にこめた。
————–引用ここまで。
最後の一文、「勝手に考えてこの名前にこめた」。
自分の考えをこめて名前を与えることは、
まさに概念に言葉の輪郭を与えることです。
しかも、「名」ということで、
それが生き物として存在するような、魂が宿る気さえします。
言葉遊びと言えばそれまでかもしれません。
でも、この遊びの部分こそが、
より生き生きと見える大事な要素な気がしました。
私も真似して、こんな風に自分勝手(←重要)に
名前をつけていってみたいと思います。
発表するかはどうかは別の話ですけど。(笑)
それでは今日はこの辺で!また明日☆
*** 今日の雑談 ***
今日は一日社内で制作デー。
■昨日の『1日1新』
・・・ナシ(~ ~;)
※詳しくは→「1日1新」