デザイン業界の端くれにおりますので、
やっぱりエンブレム騒ぎから離れられません。
(気になっちゃう・苦笑)
♦ 聞く耳もたない雰囲気はやっぱり怖い
業界の、世間に対してのコミュニケーションのあり方を見つめ直すきっかけになったとはいえ、
個人である一人のデザイナーが結果的にスケープゴートになってしまったのは
デザイナー各者はさすがにビビるしかありません。。(苦笑)
今まで真摯にプロの矜持を持って仕事をしてきたとはいえ、
少しでも似ているものがあれば、クロのパクリ認定されかねない状況では
冷静に説明しようにも延焼を怖れ本音を言えない雰囲気となります。
デザイナーは個人がほぼフリーランス的な立ち位置で働います。
会社を持っていても、個人の名前で売っていますし、
何かあったとしても自分の仕事の問題として対応するならまだしも、
自身のプライベート全てを、
身内・親戚・関係者まで巻き込まれかねないとなれば話は別です。
その状況で戦うとなれば一人の人間としては
ヘタすりゃ生きることに絶望しかねないです。
(実際サノケンが心配。。)
♦ 魔女狩りというより文革を連想
エンブレム炎上では魔女狩りとの例えがありましたが
個人的には文革を連想してしまいました。。。
もちろん本場のそれとは全く違いますが、
義憤による制裁が個人に向かう破壊力は関係者をビビらせ黙らせるには十分です。
(義憤ではなく煽っているだけなところも見受けられましたが)
本当は黙ってる場合じゃないデザイン系の業界団体なのですが、
団体も個人で形成されていますので、
正直情けなさを感じつつも、その恐怖感には共感してしまいます。
♦ 専門家のコミュ力
たらればですし、「べきだった」なんて言っても仕方ないですけど、
本来は制作した本人の佐野氏が説明などせず、
審査委員が制作過程から選定過程を説明すべきでした。
むしろ似ているものを選んだ審査委員の問題はどうなのかと考えてしまいます。
と、横尾忠則氏が1ヶ月前に指摘していました。
五輪のエンブレムの件。もし審査の段階でベルギーの劇場のロゴの存在に気づいていたら、採用作は「似ている」ということで選外になったはずだ。調査の網の目からこぼれたための入賞だと考えると応募者に責任はない。むしろ選んだ審査員側にある。審査員の説明が必要ではないだろうか。
— 横尾忠則 (@tadanoriyokoo) 2015, 8月 6
落選作にいくらいいのがあっても、何かに似ていれば採用はされない。それだけでなく盗作問題にもならない。採用作に関しての真偽は応募者より、むしろ審査員の問題だ。http://t.co/iWHt6bhLq9
— 横尾忠則 (@tadanoriyokoo) 2015, 8月 6
審査委員の代表は86歳のご高齢を考慮し、
せめて、業界内では大御所と呼ばれ
影響力のある方にはちゃんと出てきて欲しいと思います。
(誰とは書きませんけど。。(-_-))
こういう時にビシッと決めてくれないと、
コミュニケーションの仕事をしているなんて
言っていられなくなります。。
とはいえ、あれこれ書きつつも
それぞれのデザイナーは仕事に変わりなく、
真摯に向きあうだけなんですけどね。
自戒を込めて。
今日も来てくれてありがとうございます^^
それではまた!
*** 今日の雑談 ***
先月に受けた『コア(体幹)スイッチ』を毎日でないですが続けていたところ、
なんだか体の柔軟性がアップしたようなカンジがします。
気のせいでも気分は悪くないので(笑)、期待して続けたいと思います♪(^^)