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東京オリンピック2020では
競技場に続きエンブレムの件が盛り上がっていますね。(苦笑)

ここではデザインがどうのと言及しませんが、
デザイナーにとって悩ましい問題をブログに書いておこうと思います。

 

♦ しょせん“同じ人間”がつくるもの

目に見えるデザインでは類似がわかりやすく、
少しでも似ていると盗作と呼ぶ方もいますが(現実そういうのも多くありますからね…)、
シンプルで象徴的なカタチに関しては、
結果的に似てしまうことがあります。

真似るつもりは一切なくとも、
あるいは記憶に残ったものが無意識にとの話も聞きますが、
そもそもシンプルなもの(丸とか正多角形など、色なら白・赤・黒・金・銀とか・笑)は
独創的ではなく普遍的なものです。

その普遍さゆえに本質から思考を辿った結果、
それを表すカタチに選ばれ、結果的に類似してしまう現実があるのです。

そうならないように調べながら進めているにしても、
残念ながらこの手の話はなくなりません。

 

地球上でも、進化の過程の全く違う生物同士が
そこの条件に適応していった結果、
形態の選択肢が狭まり、外見が非情に似てくる収斂進化に近いでしょうか。

 

♦ 類似を避けることは可能か

100%は難しいでしょう。残念ながら。

理解できないものでなら可能かもしれませんが、
人間が人間である以上避けられません。

ただ、ベルギーのデザイナーが自身が作ったロゴと似ていると
声を上げるのはいいと思うのですが(もし私も同じ立場ならそうするかもしれないから・笑)、
騒ぎ方がやはり冷静さを欠いているように私には見受けられるのです。

いつもの炎上騒ぎなのかもしれませんが、
冷静さがなければ次善策を練ることも難しくなります。

 

♦ さらに現在、多くのカタチが生まれ続けている

さらに今現在はあらゆる多くのロゴが生まれ続けています。

全くかぶらないカタチは可能なのか、とすら思います。(笑)

小説や文章でも、それぞれの人が自分の言葉で語るとしても、
プロが提供するものにはオリジナルティが求められます。

今の時代は瞬時に共有されますし、
さらに文章や論文は読んで理解しないとわかりませんが、
ビジュアルは瞬間共有ですから、さらに難易度高めになります。

でも、新しいからといって理解できないレベルの独創的なものは
世界からほぼ受け入れてもらえません。(笑)

それでも、新しさを求めて作っていきましょう、デザイナーは。

 

 

今日も来てくれてありがとうございます^^

それではまた!

 

*** 今日の雑談 ***

東京オリンピック2020のエンブレムは
個人的にはいいデザインだと思っていますが、
それでも象徴的にすぎた分、プロは好むけど、
多くの方にとっては招致のカラフルな桜のエンブレムの方が好まれそうとも思いました。
桜のを今回改めて見てそう感じました。

2016リオのエンブレムも似ている話は出ていたようですし、
国際的に商標を確認しながら進め、問題がないのであれば毅然とした態度でいて欲しいです。
どんなデザインが決まっても文句ゼロはないでしょうし。

結果似ていても盗作では決してないと思っています。