大騒ぎの新国立競技場が先週白紙に戻って
これまた大騒ぎになっていますね。。
私が知れることも報道やwebなどからの情報で限られ、
ここが問題とかあそこがいけないとか、
ことさら政治的なあれこれには言及しませんが(他に任せます)、
いちデザイナーとして思うことをブログに残したいと思います。
♦ 東京五輪2020のコンセプト
気になるのは一番の最初(3年前の2012年になるのでしょうか)に
「どんな選び方をしてくれ」と国際デザイン競技審議委員、
特に建築家たちへ依頼したのか、です。
決まった後にもツッコミ所が多くあるにせよ、
ザハ案を決めたときは東京への招致最優先で
プレゼン時のインパクト重視で決めたように外からは見受けられますが。。。
国家プロジェクトにコンセプト(もしくはテーマ、ビジョンとも言う)無しはありえません。
ロンドン五輪の基本コンセプトに「持続可能性」を掲げていたように、
東京五輪2020にもあるはず。
で、ググったらありました。
【 ビジョン: Discover Tomorrow 未来(あした)をつかもう 】
→ 2020年東京オリンピック構想(Wikipedia)
?
・・・これからというのもありますが、
具体的にどうするのかはまだよくわからない。(苦笑)
【 都市の中心で開催するコンパクトな大会 】
→ 大会の全体的なコンセプト – 東京2020オリンピック
半径8km圏内に施設があるからコンパクトと謳っていますが、
・・・ザハ案、やはりコンセプトと違うのでは?と疑ってしまいます。
余談ですが、
建築・インテリア系のデザイナーには育ちが関わるとの都市伝説があります。(笑)
どんな空間で育ってきた・暮らしてきたのかで視点や捉え方が変わるからです。
ザハ・ハディド氏は砂漠の国育ちの建築家なので
広い大陸に建てる建築とは違い、
東京のようにごちゃごちゃした狭い都市には向いていないのでは?との意見も聞いて、
そういうのも一理あるのかなって思いました。(笑)
*一応見解として“アイデア”に老若男女はないです。
♦ つまり東京をどんな都市するの?
東京五輪2020のコンセプトも大事ですが、
終わった後の東京をどうするのかの話がこの一連の騒ぎで
あまり聞こえてこないのがどうなんだろうと思っています。
(考えていないとは思っていませんが。)
ザハ案でいくなら、予算の問題をクリアしなければいけないにせよ、
東京は常に世界トップの建築物が、それこそ100年単位で入れ替わる
エキサイティングな都市になれば面白いと私は考えていました。
それには予算だけでなく資源などの問題もクリアしていかなければいけませんが、
60〜80年くらい残した建物に郷愁感もってもなーと正直思ってまして。。
(一応東京生まれ&育ちです。)
千年の都なら京都・奈良に任せ、
人と自然とが折り合って育ててきた山・海の里の豊かさも田舎に任せ、
一線を画す世界観を東京に。
主に渋谷・新宿・池袋の皇居から西側辺りで開発し、
東側の下町とのコントラストも面白そうだなと。
それこそ都市戦略の話です。
別にデザイナーでなくとも、
大きなものを作るのなら考えるところかと。。。
リーダーシップも取りざたされていますが。。。。。
♦ 国家プロジェクトとはいえ、デザイン現場の『あるあるネタ』にしか見えない…
で、この現状のドタバタ、
『誰が主体となって話を進めていくのか、責任を持つのか』シチュエーション、
きっとどのジャンルのデザインに携わっていても、
一度は経験したことのあるのではないでしょうか。。。。
依頼を受け進めてみたら、
いろんなところからいろんな違う意見が出て、
全ての行程でデザイナーを巻き込んでおけばいいのに
デザイナーがいないところで話を進めて問題が起き、
どうにかしてとまた話が戻ってくる、、、、
結局誰も責任を持たない状況、、というのが、
たぶん日本のデザインプロジェクトでわりとあるパターンの1つです。。
(ちゃんと進むプロジェクトはそうではないです。笑)
正直、ザハ氏とも予算も含め日本からの要望をちゃんと伝えきれていたのか、
コミュニケーションでも疑問視しています。。。
リーダーシップが足りないと言われていますが、
デザインマネジメントも機能していないようなので
デザイナーの一人としてどうしていけばいいのか、考えさせられます。
これ、現場的には他山の石じゃないですよー
やっぱり教育からでしょうか?(苦笑)
最後に、、オリンピック開閉会式も心配。。。。
もう監督は宮崎駿氏にして、
全部アニメとAR(拡張現実)の仮想空間で
やり切る方が面白いかもしれません。(笑)
今日も来てくれてありがとうございます^^
それではまた!
*** 今日の雑談 ***
昨日、髪型をショートカットにしました♪
年初から梅雨明け頃にと決めていたので(笑)
やっとスッキリ!!ヽ(´▽`)/