先月「ドラッカー入門」ということで学ぶ機会がありました。
全体から学ぶ大切さ

ドラッカーといえば「マネジメント」ですが、
そのマネジメントと同じくらい「マーケティングとイノベーション」も
その本質は何かと考えた時、
ドラッカーの書籍に答えを求めるのではないでしょうか。
(ドラッカーの場合「問いを求める」といった方が正しいかもしれません。)

 

♦ 視点をずらす

最近ではよく「デザイン思考」と見聞きすることが増えました。

それはきっと、このイノベーションとデザイン思考には共通項が多いからでしょう。

改めてイノベーションの意味を調べてみると、

■イノベーション 【innovation】
1 新機軸。革新。
2 新製品の開発、新生産方式の導入、新市場の開拓、新原料・新資源の開発、
新組織の形成などによって、経済発展や景気循環がもたらされるとする概念。
シュンペーターの用語。また、狭義には技術革新の意に用いる。
デジタル大辞泉の解説より)

よくわかったようなわからないようなカンジですね。(苦笑)

 

ただ、1の『新機軸』、
これはデザインにおけるモノの捉え方の転換を意味するので、
全員が得意とは言いませんが、
仕事として行っていることではあります。

また、ドラッカーのいうイノベーションの機会、
「社会におけるギャップ」を捉えていることも少なくありません。
(活かせるかどうかは別にして、です。笑)

 

♦ 組み合わせを変える

実は真新しいデザインなんて、そうはありません。

iPhoneにしても、技術的には
世界初の新技術を駆使して作られたものではなく、
すでにある技術を充分に活かしたものでもあります。
(実際にはそれをするのも大変ですし、
その中にいくつかのiPhoneのための新しい技術があったと思います)

現在、実際にあるのは組み合わせがちょっと新しいものばかりです。

 

内輪で「第1クリエイティブ」と読んでいますが、
最もクリエイティビティのあることとは、
ダーウィンの進化論や、アインシュタインの相対性理論などといった
人類全体に変化をもたらす全く新しい考え方のレベルのものです。

残念ながらほとんどの人には縁がありません。(苦笑)
それでも、これですら過去の知識の蓄積が無ければ
生まれてこなかったことでもあります。

 

「第2クリエイティブ」と読んでいるのは
少しだけ視点を変え組み合わせを変えて、
ちょっと新しく感じるもの、便利になるもの、
問題が解決するものを作ることです。

でも、このことが一人一人が文化の担い手として
人類に少しずつ叡智を積み重ね、進化させてきたものだと考えています。

 

♦ 誰にでもできることだけど

発想は誰にでもできます。
(つまりアイデアを出すということ。)

問題は、それを見えるカタチに落とし込むことができるのかということです。

 

♦♦♦ まとめ ♦♦♦

使い古された言葉ですが
『アイデアをカタチにする』には、デザイナーがどう解釈し
それらを見えるモノにしていくのかが重要になってきます。

「何をどう伝えるか」、の「どう伝えるか」の部分ですね。

iPhoneだって、あの物体そのものがダサかったら
どんなに便利でもここまでいきわたらなかったように思います。(笑)

カタチが伝わらないもの・魅力のないものになると
そのアイデアは活かしきれないことが往々にして起こります。

そうなると当然、その手前の「何を」伝えたいのかが
より重要になってくるんですけどね。(笑)

思想に適したカタチ・より美しいカタチにしていくために、
デザイナーは実力を磨いています。

それはたぶん、私だけではなく
どのデザイナーもそう考えていると思います。

 

それでは今日はこの辺で!また明日

 

*** 今日の雑談 ***

昨日は少し時間に余裕があると思ってのんびりしていたら
あっという間に時間がなくなりました。。。
自分との時間の約束を守らないと“余裕”は全く有意義にならないですね…
(予定を入れておけば良かったかも^^;)